ひとつめのくに
作: せなけいこ 出版社: 童心社 ISBN:9784494004027 発行日: 1974年 |
昔むかしは「見世物小屋」っていうのがあって、珍しいものを見せてお金をとる商売があってね・・・
この話は落語の「一つ目国」というお話がベースになっているようです。
見世物小屋を繁盛させようと、旅人から「一つ目国」の話をきいた見世物屋の主人が、
ひとつ目を一人さらってくれば商売繁盛まちがいなし!
と一つ目国に出かけて行ったけれど、
女の子をさらおうとしたところで失敗し、つかまってしまい、逆にひとつ目国にいるめずらしい二つ目ということで見世物小屋に売られちゃって・・・
ちょっと風刺がきいてるけど、ところかわればなんとやら、ということを痛切に感じるえほんです。
ほのぼのとした絵と、ちょっぴりこわいお話。
落語のほうでは舞台は江戸で、一つ目国は江戸から100里のところにあるそうです。